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「縮砂寿司」を手にする神谷紀子さん=2025年1月31日、和歌山県紀美野町井堰、松永和彦撮影
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 和歌山県紀美野町に、桜並木で知られる名所がある。

 和歌山電鉄貴志駅にほど近い国道424号から、同町と紀の川市との境界を沿うように県道を東に進む。しばらく走ると、茶屋「雨山(あめやま)の郷(さと)」(同町井堰(いせき))の看板と南へ向かう矢印がある。雨山トンネルを抜けると、ぽつんと木造平屋建ての建物が現れた。

 茶屋は週末の土、日曜のみ営業している。店内では飲食ができるほか、地域の野菜などの販売もしている。

 運営するのは任意団体「雨山の郷プロジェクト」。少子高齢化で地域の過疎化が進み、危機感を覚えた住人有志が立ち上げた。まちおこしにと国の補助金を活用し、茶屋は2014年に完成した。

 「桜の季節になれば、たくさんの見物客でにぎわうんですよ」。そう話すのはプロジェクトの岡博誠(ひろのぶ)会長(78)だ。

茶屋の名物が

 茶屋の前の道路沿いは、約300本のソメイヨシノが並ぶ人気の花見スポット。見物客を呼び込み地域を活性化させようと、飲食ができる拠点を作った。

 茶屋の名物がある…

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